玄関引き戸鎌錠

玄関引き戸の鎌錠は、引き戸の閉じ際に戸先から鎌状のフックが飛び出し、戸枠に設置された錠受けに引っかかることで施錠するタイプの鍵です。防犯性が高く、多くの玄関引き戸に採用されています。

🔏 鎌錠の種類

玄関引き戸の鎌錠には、主に2つの種類があります。

  • 戸先鎌錠
    • 引き戸の戸先(扉の端)に設置されます。
    • 引き戸を閉めたときに、戸先から鎌状のフックが飛び出して錠受けに引っかかります。
    • 「引戸錠」や「引手錠」と呼ばれることもあります。
    • 基本的に既存のサッシ専用の鍵が必要で、交換の際は同じものを選ぶ必要があります。
  • 召し合わせ鎌錠
    • 2枚の引き戸が重なる中央部分(召し合わせ部分)に取り付けられます。
    • 引き戸を閉めた際に、2枚の戸を固定することで施錠します。
    • 「引き違い戸錠」とも呼ばれます。
    • 戸先鎌錠とは異なり、片引き戸には設置できません。

鎌錠は、開き戸とは異なり、横方向に動く引き戸の特性に合わせて「鎌」と呼ばれるデッドボルトを採用しています。

💡 鎌錠の交換

鎌錠の交換は、DIYでも可能ですが、いくつか注意点があります。

寸法の確認

正確な交換には、既存の鍵の寸法を測ることが非常に重要です。少しでもサイズが合わないと、取り付けができない場合があります。

  • 戸先鎌錠の寸法を確認する箇所
    • 室外側の錠前カバー(外部化粧座)の長さと幅
    • 室内側の錠前カバー(内部化粧座)の上ネジと下ネジまでの長さ(ビスピッチ)
    • 錠ケースの長さと幅
    • 戸の端から錠の中心までの距離(バックセット)
  • 注意点
    • 鍵は防犯上の理由から返品ができないことが多いため、慎重に採寸しましょう。

DIYでの交換

戸先鎌錠の交換手順は、以下の通りです。

  1. 用意するもの
    • 交換用の引き戸の鍵
    • プラスドライバー
    • 小物入れ(ビスの紛失対策)
  2. 取り外し手順
    • ドア側面のプレートを外します。
    • 固定ピンを引き抜き、シリンダーとサムターンを取り外します。
    • 錠ケースを固定しているネジを外し、錠ケースを取り出します。
  3. 取り付け手順
    • 新しい錠ケースを彫り込み部分に差し込み、ネジで固定します。
    • 新しいシリンダーとサムターンを取り付け、ピンで固定します。
    • 側面プレートを取り付け、動作確認をします。

戸先鎌錠は、元の製品と全く同じか、同じ仕様の後継品でないと交換が難しい場合があります。戸の切り欠き加工が必要になる場合もあり、初心者には難易度が高い作業のため、専門業者への依頼も検討しましょう。

🔑 鎌錠以外の引き戸錠の種類

鎌錠が引き戸の特徴である横方向に動く扉の施錠に適しているのに対し、以下のような錠前もあります。

  • 引違錠(ひきちがいじょう) 2枚の引き戸が重なる部分に取り付けられ、引き戸同士を引き寄せて固定するタイプです。現代の玄関引き戸で一般的に使われている万能引き戸錠もこのタイプに該当することが多く、扉の内外から施錠・解錠が可能です。
    • 万能引き戸錠 現代の召し合わせ錠として一般的で、外から鍵を操作し、屋内からつまみを動かすと鎌のようなボルトが飛び出し、錠前同士が繋がって戸が動かなくなる仕組みです。MIWA SL09などの高防犯性の製品もあります。
    • プッシュ栓錠 外からのみ施錠できるタイプの錠前で、古い引き戸に見られます。
    • 内締まり錠 内側からのみ施錠できるタイプの錠前で、古い引き戸に見られます。
  • 外締錠(そとじめじょう) 引き戸の外部から施錠するタイプの錠前を指します。
  • 両面締まり(りょうめんしまり) 内外両方から鍵を使って施錠・解錠できるタイプです。
  • クレセント 窓などでよく見られる三日月型の金具を回転させて固定する錠前です。
  • 面付錠(めんつけじょう) 扉の表面に取り付けるタイプの錠前で、鎌錠と組み合わせて「面付鎌錠」として使われることもあります。鎌が完全に室内に取り付けられているため、こじ開けなどの不正解錠に強いという特徴があります。WESTの万能面付鎌錠430などがこれにあたります。
  • チューブラ鎌錠(ちゅーぶらかまじょう) 四角ではなく細長いチューブ状で、引き戸内に埋め込む面積が少ないため、小さな切り欠き穴で後付けが可能です。
  • 簡易錠(かんいじょう) ネジや粘着テープで設置するタイプで、引き戸の取っ手と壁を固定したり、引き戸表面にテープで設置したりします。ストッパーとして機能したり、施錠も可能な製品があります。賃貸物件での後付けや、プライバシーの確保、お子様のいたずら防止などにも利用されます。

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