オーダー建具 カットサンプル

オーダードアのカットサンプルは、ドアに使われる素材の色柄や質感を確認するための小さな見本です。インターネットでの購入では、写真だけでは伝わりにくい素材の雰囲気や光沢などを、実際に手に取って確かめることができます。


📝 サンプルで確認できること

カットサンプルでは、主に以下の点を確認できます。

  • 色味と柄:画面で見る色と実際の色の違いや、木目などの柄の再現度を確認できます。
  • 質感:触れることで、表面の滑らかさや凹凸、マットな質感か光沢があるかなどを確認できます。
  • 素材感:強化プリント紙やオレフィンシートなど、素材特有の風合いを感じられます。

オーダードアはミリ単位でのサイズオーダーが可能で、多種多様な色柄やデザイン、レバーハンドルなどのパーツを選べるのが魅力です。

鴨居内の板バネ

🚪 オーダー引き戸の鴨居

オーダー引き戸の鴨居は、引き戸の上枠部分を指し、特注サイズで製作できます。高さは2700mm以下や2900mm以下など、さまざまなサイズに対応可能です。また、引き戸とセットでオーダーすることもできます。

🔩 板バネの役割

引き戸用の板バネは、主に以下の用途で使用されます。

  • 速度の調整:引き戸が閉まる速度を減速させ、跳ね返りを防止します。鴨居の溝に取り付け、開閉の具合を調整後にビスで固定します。
  • ブレーキ機能:上部レール内の端部に取り付けることで、引き戸のブレーキとして機能します。簡易ブレーキ機構を作動させるための板として、ドライバーでブレーキ力の調整が可能な製品もあります。

🧰 板バネの種類

モノタロウのランキングでは、「建具 バネ」として様々な種類の製品が販売されています。

  • 引戸用ストッパー:引き戸の閉まる速度を減速させ、跳ね返りを防止する一般的なタイプです。
  • ヨーデルストッパー:戸首加工用引戸ブレーキで、食器棚や書棚などの引き戸を軽快かつ機能的にするための金具として使用されます。
  • 交換用板バネ:特定の工具の交換用バネとして販売されているものもあります。

天袋の交換

天袋交換について

天袋は、押入れの鴨居の上の部分に設置される収納のことです。用途や設置場所に合わせて様々なタイプをオーダーできます。

オーダーできる天袋の種類

  • 押入れ天袋:ふすまのミゾに設置できるタイプや、洋室に合わせたフラットタイプなどがあります。
  • リフォーム用天袋:既存のふすまの枠を活用して、洋風のドアに交換するリフォーム用のセットも提供されています。
  • 収納ユニット:オフィスなどで使用されるようなストレージユニットとしての天袋もあります。

デザインと素材

引き戸タイプやフラットデザイン、和モダン、洋風など、多様なデザインや素材が選べます。カラーも選べるものが多く、部屋の雰囲気に合わせてカスタマイズできます。リメイクシートを使って、既存の天袋の見た目を手軽に変えることも可能です。

オーダー方法と注意点

多くの販売店では、まず希望のカラーやタイプを選び、その後でサイズの確認や打ち合わせを行う流れになります。特に建具類は大型商品のため、時間指定や日曜・祝日の配送ができない場合があるので、事前に確認することをおすすめします。

📍 天袋の一般的な設置場所

天袋は、主に押入れや床の間の上部に設置される収納スペースを指します。

  • 押入れの上部: 最も一般的な設置場所です。押入れと天井の間の空間を有効活用するために設けられます。
  • 床の間の上部: 書院造りの和室では、床の間の脇に設置された違い棚の上部にある袋戸棚が天袋と呼ばれていました。かつては格式を表す役割も持っていました。

現代の住宅では和室が減少傾向にあるため、それに伴い天袋の設置も減っていますが、限られた空間を有効活用できる優れた収納として、その価値が見直されています。

🏠 多様な設置場所と活用例

天袋は、押入れの上部だけでなく、さまざまな場所で活用されています。

  • ホールやキッチン: 天井付近の空いているスペースを有効活用する収納として、部屋の中だけでなく、ホールやキッチンなどに設置されることもあります。
  • エアコンの目隠し: エアコンを目立たなくするために、天袋のスペースを活用して設置されることもあります。格子で覆うことで、冷暖房の効率を保ちつつ、空間のデザインアクセントにもなります。

このように、天袋はデッドスペースになりがちな天井付近の空間を、収納やデザインの一部として活用できる便利

玄関引き戸鎌錠

玄関引き戸の鎌錠は、引き戸の閉じ際に戸先から鎌状のフックが飛び出し、戸枠に設置された錠受けに引っかかることで施錠するタイプの鍵です。防犯性が高く、多くの玄関引き戸に採用されています。

🔏 鎌錠の種類

玄関引き戸の鎌錠には、主に2つの種類があります。

  • 戸先鎌錠
    • 引き戸の戸先(扉の端)に設置されます。
    • 引き戸を閉めたときに、戸先から鎌状のフックが飛び出して錠受けに引っかかります。
    • 「引戸錠」や「引手錠」と呼ばれることもあります。
    • 基本的に既存のサッシ専用の鍵が必要で、交換の際は同じものを選ぶ必要があります。
  • 召し合わせ鎌錠
    • 2枚の引き戸が重なる中央部分(召し合わせ部分)に取り付けられます。
    • 引き戸を閉めた際に、2枚の戸を固定することで施錠します。
    • 「引き違い戸錠」とも呼ばれます。
    • 戸先鎌錠とは異なり、片引き戸には設置できません。

鎌錠は、開き戸とは異なり、横方向に動く引き戸の特性に合わせて「鎌」と呼ばれるデッドボルトを採用しています。

💡 鎌錠の交換

鎌錠の交換は、DIYでも可能ですが、いくつか注意点があります。

寸法の確認

正確な交換には、既存の鍵の寸法を測ることが非常に重要です。少しでもサイズが合わないと、取り付けができない場合があります。

  • 戸先鎌錠の寸法を確認する箇所
    • 室外側の錠前カバー(外部化粧座)の長さと幅
    • 室内側の錠前カバー(内部化粧座)の上ネジと下ネジまでの長さ(ビスピッチ)
    • 錠ケースの長さと幅
    • 戸の端から錠の中心までの距離(バックセット)
  • 注意点
    • 鍵は防犯上の理由から返品ができないことが多いため、慎重に採寸しましょう。

DIYでの交換

戸先鎌錠の交換手順は、以下の通りです。

  1. 用意するもの
    • 交換用の引き戸の鍵
    • プラスドライバー
    • 小物入れ(ビスの紛失対策)
  2. 取り外し手順
    • ドア側面のプレートを外します。
    • 固定ピンを引き抜き、シリンダーとサムターンを取り外します。
    • 錠ケースを固定しているネジを外し、錠ケースを取り出します。
  3. 取り付け手順
    • 新しい錠ケースを彫り込み部分に差し込み、ネジで固定します。
    • 新しいシリンダーとサムターンを取り付け、ピンで固定します。
    • 側面プレートを取り付け、動作確認をします。

戸先鎌錠は、元の製品と全く同じか、同じ仕様の後継品でないと交換が難しい場合があります。戸の切り欠き加工が必要になる場合もあり、初心者には難易度が高い作業のため、専門業者への依頼も検討しましょう。

🔑 鎌錠以外の引き戸錠の種類

鎌錠が引き戸の特徴である横方向に動く扉の施錠に適しているのに対し、以下のような錠前もあります。

  • 引違錠(ひきちがいじょう) 2枚の引き戸が重なる部分に取り付けられ、引き戸同士を引き寄せて固定するタイプです。現代の玄関引き戸で一般的に使われている万能引き戸錠もこのタイプに該当することが多く、扉の内外から施錠・解錠が可能です。
    • 万能引き戸錠 現代の召し合わせ錠として一般的で、外から鍵を操作し、屋内からつまみを動かすと鎌のようなボルトが飛び出し、錠前同士が繋がって戸が動かなくなる仕組みです。MIWA SL09などの高防犯性の製品もあります。
    • プッシュ栓錠 外からのみ施錠できるタイプの錠前で、古い引き戸に見られます。
    • 内締まり錠 内側からのみ施錠できるタイプの錠前で、古い引き戸に見られます。
  • 外締錠(そとじめじょう) 引き戸の外部から施錠するタイプの錠前を指します。
  • 両面締まり(りょうめんしまり) 内外両方から鍵を使って施錠・解錠できるタイプです。
  • クレセント 窓などでよく見られる三日月型の金具を回転させて固定する錠前です。
  • 面付錠(めんつけじょう) 扉の表面に取り付けるタイプの錠前で、鎌錠と組み合わせて「面付鎌錠」として使われることもあります。鎌が完全に室内に取り付けられているため、こじ開けなどの不正解錠に強いという特徴があります。WESTの万能面付鎌錠430などがこれにあたります。
  • チューブラ鎌錠(ちゅーぶらかまじょう) 四角ではなく細長いチューブ状で、引き戸内に埋め込む面積が少ないため、小さな切り欠き穴で後付けが可能です。
  • 簡易錠(かんいじょう) ネジや粘着テープで設置するタイプで、引き戸の取っ手と壁を固定したり、引き戸表面にテープで設置したりします。ストッパーとして機能したり、施錠も可能な製品があります。賃貸物件での後付けや、プライバシーの確保、お子様のいたずら防止などにも利用されます。

ビンテージ塗装

ビンテージ塗装とは、新しい素材を古いアンティーク調に仕上げる塗装技術のことです。サビや傷といった経年変化を塗装で表現し、おしゃれなカフェや店舗で人気を集めています。エイジング塗装やアンティーク塗装と同じ意味で使われることもあります。

🎨 ビンテージ塗装で表現できること

ビンテージ塗装では、さまざまな「古さ」を演出できます。

  • 塗装の剥がれの演出 新しい素材でも、塗料が剥がれ落ちたような雰囲気を出すことができます。
  • 金属劣化(錆)の演出 金属に錆びたような質感や色合いを加えることで、インダストリアルな雰囲気を作り出せます。
  • 汚れ、経年劣化の演出 長年使い込まれたような汚れや劣化を表現し、味わい深い印象を与えます。

💡 ビンテージ塗装のテクニック

ビンテージ塗装には、いくつかの基本的なテクニックがあります。

  • シャビー加工 あえて傷や汚れをつけたり、塗装後にヤスリで削って擦れを出すことで、長年使い込んだような風合いを表現します。「古めかしい」という意味の「シャビー」から来ています。
  • ヴィンテージ加工 落ち着いた色合いのワックスを塗り込むことで、木目を活かしつつ味わい深い印象を与えます。
  • ダメージ加工 塗装前にカッターやハサミ、ハンマーなどで表面に傷をつけておくと、よりリアルな使い込んだ印象を表現できます。
  • 汚し加工 ベースの色を塗った後、黒などの濃いめの塗料を汚れたように塗り重ねることで、経年劣化したような雰囲気を出します。

🛠️ DIYでビンテージ塗装に挑戦

ビンテージ塗装はDIY初心者でも挑戦しやすい技法です。必要な道具は塗料、ブラシ、サンドペーパー、布などが挙げられます。

基本的な手順は以下の通りです。

  1. 養生する 作業場所が汚れないように、ビニールや養生テープでしっかり養生します。
  2. ベースの塗料を塗る 素材にベースとなる塗料を塗ります。木材などに落ち着いた色合いのワックスを塗り込んだり、オイルステインを木部に塗るのもおすすめです。
  3. 重ね塗りや加工 ベースの塗料が乾いたら、別の色の塗料を重ね塗りします。サンドペーパーやワイヤーブラシで表面を軽く削り、下地の色を部分的に露出させることで、使用感を演出できます。

自分でエイジング塗装を行う方法は多く紹介されており、100円ショップの材料を使って小物から挑戦することも可能です。

🎨 ビンテージ塗装の基本的な手順

ビンテージ塗装の一般的な手順は以下の通りです。

  1. 養生(ようじょう) 塗装しない箇所に塗料がつかないように、ビニールや養生テープでしっかり保護します。

  2. 下地の準備 もともと塗られていた塗料やニスがある場合は、サンドペーパーなどで表面をザラザラにして塗料が乗りやすくします。新品の木材を使う場合は、角を丸めたり、チェーンやハンマー、キリなどで傷をつけることで、よりリアルなビンテージ感を演出できます。

  3. ベースカラーの塗装 アンティーク調の雰囲気を出すには、こげ茶やダークなブルー、グリーンなどがおすすめです。ハケや布で薄く均一に塗布し、完全に乾かします。この工程で乾燥が不十分だと、次の工程で色がにじんでしまうことがあります。オイルステインやワックスを使うと木目を活かしつつ色付けができ、初心者にもおすすめです。

  4. シャビー塗装(白など) ベースカラーが完全に乾いたら、シャビー感を出すための白い塗料(バターミルクペイントなどがおすすめ)を塗ります。

  5. 加工・仕上げ シャビー塗装が乾ききる前に布で優しく拭き取ってムラをつけたり、半日ほど乾かした後にサンドペーパーで部分的に削ったりすることで、使い込んだ風合いを出します。汚し加工として、ベースの色に濃い色の塗料を汚れたように重ね塗りする方法もあります。

💡 その他のビンテージ塗装テクニック

  • クラック(ひび割れ)加工 下地となるボンドを塗って乾燥させた後、ペンキなどの塗料を塗ると、自然とひび割れたアンティーク調の塗装ができます。
  • さび塗装 金属の缶やプラスチックのトレイなどに、わざと錆びついたような見た目を出す方法です。小物から挑戦してみるのも良いでしょう。
  • ダメージ加工 塗装前に素材にカッターやハサミ、ハンマーなどで傷をつけておくと、よりリアルなアンティーク感を表現できます。

😱 ビンテージ塗装の失敗例

1. 期待した仕上がりにならない

  • 色選びの失敗: サンプルで見た色と、実際に塗った後の色がイメージと違うことがあります。特に、広い面積に塗ると、色の見え方が変わることがあるんです。
  • 単調な仕上がり: 均一に塗りすぎてしまい、ビンテージ感がうまく表現できないことがあります。古材の魅力を最大限に引き出すためには、塗装方法を工夫することが重要です。
  • ひび割れが不自然: クラック加工(ひび割れ加工)で、ひび割れが不自然な仕上がりになることもあります。完全に乾かしきらない状態で重ね塗りをしたり、塗料の選択を間違えたりすると、うまくひび割れが出ないことがあります。

2. 塗装自体に関する失敗

  • 塗装のたれ: 一度に塗料を厚塗りしすぎると、塗料がたれてしまうことがあります。
  • 白化現象: 湿度が高い日に塗装すると、塗膜が白くぼやけてしまうことがあります。
  • サメ肌: 塗膜がザラザラとした小さな凹凸になる「サメ肌」という現象も起こることがあります。
  • 塗膜の剥がれやひび割れ: 適切な下地処理ができていなかったり、塗料の選択が間違っていたりすると、塗装後に塗膜が剥がれたり、ひび割れてしまったりすることがあります。

✅ 失敗しないための対策

1. 仕上がりに関する対策

  • 試し塗り: 小さな面積で試し塗りをして、仕上がりを確認することが大切です。
  • サンプルを大きく: 可能であれば、大きめのサンプルで色の見え方を確認しましょう。
  • 部分的な加工を意識する: 全体を均一に塗るのではなく、シャビー加工で部分的に塗装を剥がしたり、ダメージ加工で傷をつけたりすることで、深みのあるビンテージ感を演出できます。
  • クラック加工のポイント: クラック加工をする際は、下地のボンドを完全に乾かさないこと(ベタつく程度)と、その上に重ねる塗料はゆっくりと一度塗りにすることがポイントです。

2. 塗装作業に関する対策

  • 薄く重ね塗り: 塗料は一度に厚塗りせず、薄く数回に分けて重ね塗りすることで、たれを防ぎ、均一な仕上がりになります。
  • 環境の整備: 湿度が高い日を避け、換気の良い場所で作業を行うことで、白化現象などを防げます。
  • 適切な下地処理: 塗装前の表面をきれいにし、必要に応じてサンドペーパーで表面を整えることで、塗料の密着性を高め、剥がれにくくなります。
  • 塗料の選択: 木材の種類や目指す仕上がりに合わせて、適切な塗料を選びましょう。オイルステインやワックスは木目を活かしやすく、初心者にもおすすめです。
  • 乾燥時間を守る: 各工程で塗料が完全に乾くのを待つことが重要です。乾燥が不十分だと、次の塗料を塗った際に色がにじんだり、塗膜のトラブルの原因になったりします。

片引き戸(一枚引き戸) 方立(ほうだて)

🏡 方立とは

方立(ほうだて)とは、主に建築の窓や建具において、柱がない場所に取り付けられる垂直方向の部材のことです。構造を支えるための補強材として機能します。別名で「柱寄(はしらよせ)」や「方立柱(ほうだてはしら)」とも呼ばれることがあります。

方立は、以下のような場面で使われます:

  • 開口部を仕切る: 大きな開口部や、異なる機能を持つ窓が連続して設置される場合に、それらを仕切る役割があります。
  • 構造的な補強: 窓や戸にかかる風圧などの荷重を建物構造に伝えるなど、構造部材としての機能も持ちます。
  • 建具の設置: 窓やドアなどの建具を横方向につなげる際の仕切りとなる縦部材としても使われます。
  • カーテンウォール: カーテンウォールにおいては、縦方向の主要な構成材となります。

🚪 片引き戸における方立

片引き戸の場合、「方立」という言葉は、主に以下の2つの意味合いで使われます。

1. 戸尻(とじり)側の部材

片引き戸の「戸尻」とは、戸を完全に開けたときに、戸が引き込まれる側の奥の部分を指します。この戸尻側に設置される垂直な部材が「方立」と呼ばれます。

2. 中方立(なかほうだて)

片引き戸が複数枚あったり、開口部の中央に設置される垂直部材を「中方立(なかほうだて)」と呼びます。中方立は、片引き戸の枠の中央に垂直に取り付けられ、片引き戸が当たる部分を形成したり、複数の引き戸を仕切ったりする役割を果たすことがあります。

簡単に言うと、方立は「縦の仕切りや支え」であり、片引き戸の場合は特に戸の端や中央の仕切りとして、開口部を美しく、かつ機能的に収めるために重要な役割を担っている

アウトセット引き戸 枠ふかし部分(見切り部分)

🚪 アウトセット引き戸とは

アウトセット引き戸とは、壁の外側に沿って引き戸が動くタイプの引き戸のことです。既存の開口部にも設置しやすく、リフォームなどにも対応しやすいという特徴があります。

アウトセット引き戸の主な特長は以下の通りです。

  • リフォームしやすい: 壁の内側ではなく、外側にレールやドアが設置されるため、壁を大きく壊す必要がありません。
  • 省スペース: ドアの開閉に必要なスペースが、通常の開き戸に比べて少なくて済みます。
  • 吊り戸タイプ: 多くの製品が上部のレールでドア本体を吊るす「上吊りタイプ」です。

📏 「枠ふかし」の可能性と関連情報

「枠ふかし」という言葉は、アウトセット引き戸の設置において、既存の壁の厚みや構造に合わせてドア枠や下地を調整する際に使われる可能性があります。具体的には、以下のような文脈が考えられます。

  • 下地の補強や調整: アウトセット引き戸は本体を吊るすため、上部に十分な強度のある下地が必要です。壁の厚みや構造によっては、強固な木材などで下地を補強したり、「ふかし壁」のように壁を厚く見せたりする施工が必要になる場合があります。
  • 開口枠の調整: 既製品の引き戸枠を取り付ける際に、開口部の幅や高さを調整する作業も「枠ふかし」と関連してくるかもしれません。例えば、開口が広すぎる場合に枠を調整して適切なサイズにする、といったケースです。
  • 化粧縁や調整部材の使用: メーカーによっては、壁の構造や納まりに合わせて、「化粧縁」や「調整部材」といった部材が用意されており、これらを使って枠周りの見栄えを調整したり、寸法の誤差を吸収したりすることがあります。

アウトセット引き戸の取り付けには、正確な施工が重要です。特に、下地の補強は本体の脱落を防ぐために不可欠ですので、硬木を使い、指定の位置にしっかりと固定する必要があります。

ヒバを白木にする方法

💡 白木用漂白クリーナーを使ったアク洗い

古くなった柱や長押(なげし)をきれいにするために、以前は水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)を使ったアク洗いが行われていました。しかし、これは専門知識が必要で、手荒れの原因にもなるため、現在は家庭用の白木用漂白クリーナーを使用するのが一般的です。

👩‍🔧 アク洗いの手順

  1. 下準備

    • 住まいの洗剤をぬるま湯に溶かし、絞った雑巾で柱をよく拭きます。
    • これを数回繰り返し、柱表面の手垢やその他落ちる汚れをしっかりと落としておきます。
  2. 漂白クリーナーの塗布

    • 白木用漂白クリーナーは、通常、液剤と粉剤がセットになっています。
    • 製品の指示に従ってこれらを混合し、付属のハケで柱に塗ります。
  3. 汚れ落としと拭き取り

    • 塗布後、付属のブラシで軽くこすります。
    • その後、固く絞った雑巾で拭き取ります。
    • さらに混合液をもう一度塗布し、10〜15分ほど置いてから軽く拭き取ります。この作業を繰り返すことで、より綺麗になります。
  4. 仕上げ

    • 漂白剤が木材に浸透して作用するため、作業直後よりも、すっかり乾いた翌日の方が綺麗に仕上がります。
    • 汚れを防ぐためには、白木用のワックスを日常的に塗るか、白木専用の水性塗料を塗るのがおすすめです。この塗料はニスやワックスのように光沢が出ず、白木本来の風合いを保ちながら、汚れや日焼けから木材を保護してくれます。ただし、これは屋内用なので屋外では使用できません。

🌲 ヒバ材の色味について

ヒバ材は、他の木材と比較して、やや渋い色合いで、黄色みを帯びています。使い込むほどに「飴色」と呼ばれる独特の色合いに変化していくのが特徴です。そのため、白木のような明るい状態を保ちたい場合は、上記の漂白クリーナーによる定期的なメンテナンスが有効です。


👉️ 白木用塗料の種類や選び方につ

甲丸レール

✨ 甲丸レールとは

甲丸レールは、主に建具の引き戸などに使われるレールの種類です。断面が丸みを帯びた甲丸状になっているのが特徴です。

🏠 用途と設置場所

甲丸レールは、建具や引き戸のレールとして使用されます。特に玄関用の「甲丸玄関レール」もありますよ。

🏗️ 材料の種類

甲丸レールは様々な材料で作られています。一般的な材料は以下の通りです。

  • 真鍮(しんちゅう): 美しい輝きが特徴です。真鍮製の埋込型レールもあります。
  • ステンレス: 耐久性に優れています。特にSUS304という種類が使われることが多いです。
  • アルミ: 軽量で加工しやすいのが特徴です。アルマイト加工されたゴールドの甲丸レールもあります。
  • : シルバーの鉄製レールも存在します。

📏 サイズと形状の多様性

甲丸レールには様々な高さや長さの製品があります。例えば、真鍮製のレールでは、高さが7.5mmと9.0mm、長さが1820mm、2730mm、3640mmといった種類が一般的です。また、単体だけでなく、複数のレールを一体化した「プラントレール」もあります。

🔨 関連製品

甲丸レールと組み合わせて使う製品には、以下のようなものがあります。

  • レール釘: 甲丸レールを固定するために使用されます。
  • 戸車: 甲丸レールの上をスムーズに移動するための部品です。甲丸レール用の戸車も販売されています。

オーダー枠 ドア用 三方枠 四方枠

オーダードアの「枠見込み」とは、ドアを取り付ける壁の厚みに合わせたドア枠の奥行きのことです。これは、ドア枠の壁側のサイズを指します。

枠見込みについて

  • 種類 ドア枠の枠見込み幅は、一般的に80mmから190mmまで、様々なサイズが提供されています。例えば、90mm幅や130mm幅などがあります。
  • 重要性 ドアを設置する場所の壁の厚さに合わせて適切な枠見込みを選ぶことが重要です。オーダードアの場合、枠の奥行き(枠見込み)をミリ単位で指定できる場合があります。
  • オーダーメイド 既存のドア枠に扉本体だけを合わせることも可能ですが、枠付きのオーダードアもあります。リノベーションなどでドアを交換する際に、既存のドア枠を活かしてドア本体のみをオーダーすることもできます。

オーダードアの製作

  • 幅広い選択肢 オーダードアは、デザイン、素材、サイズ、開き方などを自由に組み合わせることができ、リビング、寝室、収納など、様々な用途に対応しています。
  • 素材 集成材(メルクシパインなど)が無塗装の状態で提供されることが多く、後から好みに合わせて塗装できます。
  • 納期 オーダードアは特注品のため、納期に余裕を持って計画することが大切です。

📏 枠見込みの寸法決定の注意点

  • 壁の厚みとの整合性 ドア枠の枠見込みは、設置する壁の厚みに合わせて決定する必要があります。壁の厚みには、柱や間柱の厚さに加えて、石膏ボードなどの仕上げ材の厚みも考慮します。例えば、柱の厚みが105mmで、両側に12.5mmのボードがある場合、壁の厚みは105 + 12.5 × 2 = 130mmとなります。
  • 「散り」の考慮 ドア枠の奥行きを決める際には、「散り(ちり)」と呼ばれる壁と枠との段差も考慮します。散りは通常10mmから15mm程度が一般的です。在来木造建築では、柱や間柱の厚み、ボードの厚み、散りの寸法を合計して枠見込みを算出します。
  • 壁からの出代 開口部分は人が通過する際に傷つきやすいため、枠で保護する意味もあり、壁よりも少し出すように設定することが多いです。例えば、壁が145mmの場合、枠見込みを165mmにすることで、壁から枠が1cmずつ出るように設定できます。
  • デザイン性 最近では、すっきりとしたデザインを好む場合、あえて枠見込みを小さくして、片方を壁に寄せて目立たなくする納まりもあります。ただし、この場合は反対側に硬い木を壁と同じ面に設置するなど、性能を損なわない工夫が必要で、コストがかかる傾向があります。

ページトップへ